オーストラリア67日目 恐怖のマニュアル車の運転

オーストラリア

さて、タクシーでは悔しい思いをしましたが、レンタカーを借りて早速一軒目の下見へ向かいましょう。

場所はバイロンベイです。美しいビーチがあることで有名なリゾート地です。

ブリスベンから南へ2時間ほど走り、クイーンズランド州を抜けたところにあります。

途中ゴールドコースト等の観光地もありますが、寄り道もせずにひたすら走りました。

しばらくして、

着きました。バイロンベイです。

砂が細かくて綺麗なビーチですね〜。バカンスに最適な場所でしょう。

とは言え私はここに遊びに来たわけではありません。ちょっと散歩して、少し海に足をつけて、車でのんびりした後、直ちに待ち合わせ場所に向かいました。

駐車場に着くと気さくなお兄さんが出迎えてくれました。

挨拶を済ませて早速車の下見を行います。

1件目はフォルクスワーゲンのトランスポーターという車です。

(イメージ)https://with-cars.com/volkswagen-t6-shuttle-used001/

この車は燃費良し広さ良しと、まさに旅人向けの車です。

一時期は大本命と思っていましたが,二駆という点がネック。

「悪路を走るのには向いていないぜ!」とホストfatherに言われてから、少し格下げされた経緯があります。

とはいえ実際はどんなものか確かめるために今回下見させてもらいました。

お兄さんが得意げに車を紹介してくれます。既に旅人仕様に改造されており、引き出しやベットまで付属しています。

色々チェックしましたが、外装、内装、機械的に問題なさそうですね…。

それではお待ちかねの試運転といきましょう。

試運転したいと伝えるとお兄さんが鍵を渡してきて、好きに走ってきていいよと言ってくれました。

流石に警戒心が無さすぎないかと心配になりましたが、こちらではそういうスタイルなのかもしれませんね。

さて、マニュアル車を運転するのは8年ぶりくらいになります。

まぁYouTubeで事前に操作法を確認したしいけるやろっ!と意気込んでクラッチを繋いでいきます。

ドッドッドッドッガコンッ。シーン。

はい、1回目のエンストです。

あれぇ?なんで?

ふーむ、半クラの感覚を忘れているようです。もう少し慎重にやってみましょう。

恐る恐るペダル操作します。

ドッドッドッドッブロロ…ブロロロ…

お、今度は行けそうです!

バロンバロンッと車体を揺らしながらなんとか道路に出て走り出すことができました。

その後のことはあまり記憶がありません。車の調子を見る以前に、事故らないように、車を止めないように運転することで精一杯でした。

スマホのナビも圏外で使えないことがさらに事態を悪化。

あまり遠くに行くと帰れなくなると思い、適当な脇道に入って転回を試みます。

んが!

なんとリバースが入りません!(そんなわけない)

色々と試しましたが、一向にバックする気配がありません。

結局道から外れて草むらの上を強引にUターンして、何とか元の駐車場に戻ってきたのでした。

オーナーの前で駐車する時もエンストしました。

ここまで運転に緊張したのは車校の路上教習以来です。

内心穏やかでは無いのですが、車から降りた後は澄ました顔で

「中々いい車だね。挙動も問題なかったよ()。でも他にも下見する予定があるから、また後で連絡するね」と伝えてそそっと退散しました。

マニュアル車に対して新しいトラウマが生まれた日でした。

こりゃあMT車はキツイかもなぁと思いながら、オートマ車のレンタカーのハンドルを握ってブリスベンに向けて逃げるように走り出しました。

まだちょっと続きます。

タイトルとURLをコピーしました